Mike Flores 「モダンについての5つのこと」(翻訳記事)
2012年1月28日 TCG全般 コメント (4)今回は、DailyMTGの記事の翻訳になります。
原文→http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/179
誤訳、わかりづらい日本語などありましたらコメントにてお願いします。
やあみんな、闇の隆盛が発売されてPTQアヴァシンに向けても段々盛り上がってきたね。このPTQのフォーマットが何かは知ってるよね?そう、モダンだ!※ここは導入文であんまり関係なさそうだったので、かなりの意訳になっています。
今はモダンシーズンで、モダンは昔のエクステンデッドよりも広い環境だけどまだまだ新しいものだ。モダンはスタンダードと似てるところもあるし(例えばトップメタの一つがスタンから持ってきたものだったり{DelverGoとかですかね?})、レガシーとも似ている(強固なマナベースがあるから君はやりたいことを何でもできる)けど、モダンは独自性を持つフォーマットなんだ。カードプールの広さが、モダン環境を高速化してる。ゼンディガーとラヴニカが共存してる(フェッチランドとショックランドが一緒に使える)から、モダンのマナベースはすごく広く使えて、単色のコントロールから、フラッシュバックなどのために5色を色々とタッチしたコントロールまで様々ある。
僕がMOでモダンをプレイしたり、この環境のマニア(やPTQの参加者)と話したり、多くのデッキリストを追っかけていて学んだことが5つある。
1,モダンの広大なカードプールを持ってすれば、安いカードを集めて恐ろしいシナジーを持つデッキを作ることができる
旧ミラディンからミラディンの傷跡までのカードによってモダンの神話デッキはすごいスピードを得て、このフォーマットにある程度の基準線を引いた。どういうことかって?このデッキの平均マナを見てごらん!たった15枚の土地と45枚の呪文で構成されてて、呪文の合計マナが56マナだから、なんと平均のマナコストは1.24だ!だから、もし君が土地を2枚引けばデッキのほぼすべてのカードをキャストするのに十分だってことなんだ。
これはすごく前のめりなデッキだ。1ターン目に2体のメムナイトと信号の邪魔者、もしかしたら2ターン目には鋼の監視者で強化を初めて、その後に感電破や爆片波で速やかにトドメをさしているかもね。このデッキにはいくつかのすごく優秀な火力が積まれているんだ(マナコストは高くないのに4,5点の高いダメージを叩き出す)。
このPTQを抜けたバージョンの神話は、赤以外に《鋼打ちの贈り物/Steelshaper’s Gift》をタッチしていて、これは明らかに頭蓋囲いをサーチするためのものだ。頭蓋囲いより優秀な装備品ってある?頭蓋囲いを墨蛾につけてやろう。相手が毒0この状態からいきなり倒せるのはこのカードくらいだろうね。
ああ、僕はR&Dが頭蓋囲いを印刷したときにこのことを考えていたとは思わないよ。
このデッキの多様性を見るために、この全く異なったアプローチをしている神話デッキをチェックしてみよう(このデッキもPTQを抜けてるよ)。
彼のデッキでの一番の違いは、明らかに強力なカードを投入してるとこだろう。彼のデッキはほとんど火力に頼っていなくて、エーテリウムの達人(3マナ)とかボーラスの工作員、テゼレット(4マナ)みたいなパワーカードを使っているんだ。このデッキではほとんどがアーティファクトだから、テゼレットの3番目の能力は勝ちに直結するものになるだろう。
2,思案や定業や猛火の群れがなくとも、この環境は早い
欠片の双子コンボはモダンの開始当初から輝かしい戦績を重ねている。このデッキはモダンにある多くの青赤系コンボデッキの一つ(ストーム、他のストーム、Hive Mindとか)に過ぎないと言うかもしれないけど、最近では欠片の双子が最も活躍しているコンボデッキなんだ。
このデッキは「うわー、2ターンキル食らった」みたいな状況を生んだりはしないけど、欠片の双子はコンボパーツの余分な代わりが多いってのと無限ダメージを与えるコンボってのが素晴らしいんだ。
・僕が無限って言うのは、対戦相手にハンドの枚数を聞かれたときに「わかんね、数えきれねーや」って言ったりするような別に誇張した表現ではないんだ。これは文字通り与えるダメージに制限がない。君が詐欺師の総督に欠片の双子をつければ、君が疲れて出来なくなるまでタップとアンタップを続けられるんだ。
・カードが余分だって?このデッキは詐欺師の総督と欠片の双子だけじゃなくて、鏡割りのキキジキとやっかい児の組み合わせ(もしくは欠片の双子とやっかい児、キキジキと総督とか何でもいいね)もあるんだ。これによって記憶殺しとか外科的摘出なんかの対策カードに対して耐性がついている。
・ただ、君は勝つためにコンバットをしなければいけない。これは他のコンボよりいくらかスマートじゃなくて、亡霊の牢獄とかで止まっちゃうんだ。
3,モダンのカードプールはすごく広いから、クリーチャーをレッドゾーンに向かわせなくても相手に無限ダメージを与えられる
MO界でも非常に有名なGainsay(世界選手権にも出ていらっしゃいましたね)は、彼のメリーラポッドでMOのトーナメントを荒らしまくってるんだ。
このデッキは多くの側面と、相手を倒すための様々な方法を携えているんだ。
まず最初に、このデッキは台所の嫌がらせ屋デッキだ。1ターン目バッパラからのキッチンを嫌がるデッキは結構ある。「これでブロックして・・・そんでもって・・・」っていうのはライフを得たり、相手との交換を繰り返していくのに非常に素晴らしい方法だ。
2番目に、このデッキは銀弾出産の殻デッキだ。極楽鳥、根の壁、台所の嫌がらせ屋で下準備をしてイーオスのレインジャーにつなげる(ターンが進めば、必要なら目覚ましヒバリをタイタンへと繋げられる)。君は臓物の予見者を2枚持ってきたり(1枚はメリーラに変身させるけど)、ほかにも・・・何でもできるね。君がマナを用意している間にカードを引いていくと、どんどん勝ち筋が増えていくんだ。
勝ち筋になるコンボはこんな感じ↓
・臓物の予見者、メリーラ、キッチンを戦場に揃える。キッチンを予見者でサクって、キッチンが帰ってきたときに2点ゲインする。
・メリーラのおかげで、-1/-1カウンターが乗らないから、キッチンはカウンターが無い状態で帰ってくる。そしたらもう一回サクろう
・ただ、これだけでは勝てない!
・サクってサクってサクって、2点ゲイン2点ゲイン・・・
・得るライフに限界はないから、「無限ライフデッキ」になるんだ。
・一方で、臓物の予見者は君が欲しい物を見つけるまで占術をしてくれる。
・残忍なレッドキャップだ!キッチンでできることをレッドキャップで10回やってやろう。対戦相手に2点、2点、2点・・・10回だ。
レッドゾーンは必要ないね。
4,モダンの柔軟なマナベースがあれば、最高の選択肢の中からより最高のものを使うことができる
Blad NelsonのRUG Delver
このデッキのすごいスピード(たまにね)を考えると、モダンは超高速アグロデッキとか非情なコンボデッキ以外のデッキをサポートするのにも十分だ。Bradのデッキを見ると、「使いたいものの寄せ集め」ってタイトルがぴったりな気がするね。
・「グッドスタッフ」-稲妻、マナ漏出
・「様々な素晴らしい2マナ域から選ばれた最高の2マナカード」-タルモゴイフ
・「飛んでる(禁止された)野生のナカティル」-秘密を掘り下げるもの
・「カラーパイを無視しているがためにみんなから嫌われてるけど、いろんなところで使われているカード」-四肢切断
全部が詰め込まれてるんだ!
謎めいた命令も!
古の遺恨も!
(このいくつかはMTG界の中でも最高のものだってことはわかるだろ?)
多くの、素晴らしくてマナカーブに沿ったカードが入っている。「汚い組み合わせ」って感じはしないね。
RUG Delverは多くの異なった仕事を同時にやるデッキとしていい例だ。このデッキは素早く効果的な攻撃(秘密を掘り下げるものは、さっきも言ったけど飛んでるナカティルだ)を繰り出せる。これはこういったブラッドのような血清の幻視を使ったデッキでこそ可能になるんだ。
タルモゴイフがこういう青いデッキにさらなる速度を与えていて、これは別になにもおかしい話じゃないし、多くの青いデッキに可能な方法だ。マナ漏出やヴェンディリオン三人衆のあるハンドだったり、瞬唱でリークを使おうとしたりクリコマを構えようと思ったときに困ったことになることもある。逆に、これはものすごく効率的な稲妻でもないが、噴出の稲妻より優秀な時もあるかもしれない。相手のライフを7点、もしくは10点から火力で削り切るゲームもあるだろう。
けど、僕がこのデッキで好きなのは何だろう?
このデッキは序盤の速攻(Insectile Aberrationやタルモゴイフ)で相手をリードして、青のインスタントでこのリードを守りきれるんだ。
ゲームが長引くことは無いだろうね。
5,モダンでは、創造的なデッキや、過去に君が好きだったデッキを使うチャンスがまだまだある
GPチャンピオンであるWirecatのこのデッキは今までのルールを打ち破ってくれたと思わないかい?
ご想像の通り、これは中速のデッキだ。燃え立つ復讐エンジンはすごく重たくて、このエンジンを通すために壌土からの生命とカラスの罪のコンボでハンデスを嫌ってほど繰り返して相手のハンドを空にするんだ。
そして、このデッキにはまた別のシナジーもある。Haakon, Stromgald Scourge と、Nameless Inversion(ネームレスハーコンってやつですね) だ。名も無き転置(これはナイトカードでもあるんだ!)が墓地にあれば、ハーコンの能力で相手のクリーチャーを、うち放題の除去カードでハチの巣にできるんだぜ。
このデッキはプレインズウォーカーで相手を倒すこともできる。リリアナとガラクがマナを使わなくても相手を制圧してくれる(心配しなくてもいい、マナを使うこともちゃんと出来る)。ヴェールのリリアナは君自身の手札も捨てさせるけど、壌土からの生命みたいに手札を回復できるカードがあればそんなの痛くも痒くもないよね。しかも、名も無き転置をプレイする(もしくは墓地に落とす)と、タルモがさらにでかくなるんだ!部族でね!
ああ、このデッキは小悪疫、死の雲デッキでもある。もし君が先手で、ランドを置いて(もしかしたら相手にディスカードもさせるかも)相手が1ターン目にランドとクリーチャーを置いてきたら2ターン目に小悪疫を叩きこんでやろう。君は土地を失って(相手は0枚になるね)、相手はクリーチャーを失う(君は失わない)、で、どちらもディスカードをする。・・・でも!君には壌土からの生命があるんだ。何ターンか経ったら野生語りのガラクと死の雲で戦場を掃除できるようにもなるだろう。
君の思い通りに、Wirecatがしたように世界をねじ曲げられる。こんなフォーマットすごくない?
もしくは、もっと素直なデッキを使うこともできる(これも結構効果的だ)。
(kbrさんのデッキが紹介されてる!スゲエ!!)
これは単純、高速、前のめりなボロスビートだ。上陸によってステップのオオヤマネコや板金鎧の土百足が大きなダメージを叩き出せて、運命の大立者のような汎用的な脅威やゴブリンの先達とかチャンドラのフェニックスみたいな尖ったカードがそれをバックアップしてる。
一番かっこいいのは何かって?
ボロスの駐屯地だね。
僕の愛しい読者たちよ、このPTQを抜けたデッキにはボロスの駐屯地が入ってるんだ。
ラブニカスタンダードの頃のボロスデッキだけじゃなく、この上陸デッキにも入ってるんだぜ?
君は、時間がかかるけども2倍のマナを得ることもできるし、もう一度上陸させることも出来る。
もちろん、これによってものすごく効率のいいビートダウンデッキになってるんだ。でも、すごく重苦しい感じも「汚い組み合わせ」のような感じ(こういうの気にする人、君たちの中にもいるだろ?)もしないんだ。
僕は、これは何かいいことの始まりのように思える。
そして、闇の隆盛の発売はもうすぐだね?
さらにいいものになるだろう。
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というわけで、DailyMTGよりでした。
Mike Floresの記事は結構トーナメントプレイヤー向けのものも多くて、参考になりますよね。
最近MOではモダンがかなり流行っているので、僕もこの記事を参考に頑張ってみようかな。
それでは、ノシ
原文→http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/179
誤訳、わかりづらい日本語などありましたらコメントにてお願いします。
やあみんな、闇の隆盛が発売されてPTQアヴァシンに向けても段々盛り上がってきたね。このPTQのフォーマットが何かは知ってるよね?そう、モダンだ!※ここは導入文であんまり関係なさそうだったので、かなりの意訳になっています。
今はモダンシーズンで、モダンは昔のエクステンデッドよりも広い環境だけどまだまだ新しいものだ。モダンはスタンダードと似てるところもあるし(例えばトップメタの一つがスタンから持ってきたものだったり{DelverGoとかですかね?})、レガシーとも似ている(強固なマナベースがあるから君はやりたいことを何でもできる)けど、モダンは独自性を持つフォーマットなんだ。カードプールの広さが、モダン環境を高速化してる。ゼンディガーとラヴニカが共存してる(フェッチランドとショックランドが一緒に使える)から、モダンのマナベースはすごく広く使えて、単色のコントロールから、フラッシュバックなどのために5色を色々とタッチしたコントロールまで様々ある。
僕がMOでモダンをプレイしたり、この環境のマニア(やPTQの参加者)と話したり、多くのデッキリストを追っかけていて学んだことが5つある。
1,モダンの広大なカードプールを持ってすれば、安いカードを集めて恐ろしいシナジーを持つデッキを作ることができる
Main Deck
60 cards
3 《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
3 《空僻地/Glimmervoid》
4 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
1 《山/Mountain》
15 lands
4 《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
3 《刻まれた勇者/Etched Champion》
4 《メムナイト/Memnite》
4 《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4 《信号の邪魔者/Signal Pest》
2 《鋼の監視者/Steel Overseer》
4 《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》
25 creatures
4 《頭蓋囲い/Cranial Plating》
4 《感電破/Galvanic Blast》
4 《オパールのモックス/Mox Opal》
3 《爆片破/Shrapnel Blast》
3 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
2 《鋼打ちの贈り物/Steelshaper’s Gift》
20 other spells
Sideboard
1 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
4 《血染めの月/Blood Moon》
1 《刻まれた勇者/Etched Champion》
4 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2 《呪文滑り/Spellskite》
1 《倦怠の宝珠/Torpor Orb》
2 《鞭打ち炎/Whipflare》
15 sideboard cards
旧ミラディンからミラディンの傷跡までのカードによってモダンの神話デッキはすごいスピードを得て、このフォーマットにある程度の基準線を引いた。どういうことかって?このデッキの平均マナを見てごらん!たった15枚の土地と45枚の呪文で構成されてて、呪文の合計マナが56マナだから、なんと平均のマナコストは1.24だ!だから、もし君が土地を2枚引けばデッキのほぼすべてのカードをキャストするのに十分だってことなんだ。
これはすごく前のめりなデッキだ。1ターン目に2体のメムナイトと信号の邪魔者、もしかしたら2ターン目には鋼の監視者で強化を初めて、その後に感電破や爆片波で速やかにトドメをさしているかもね。このデッキにはいくつかのすごく優秀な火力が積まれているんだ(マナコストは高くないのに4,5点の高いダメージを叩き出す)。
このPTQを抜けたバージョンの神話は、赤以外に《鋼打ちの贈り物/Steelshaper’s Gift》をタッチしていて、これは明らかに頭蓋囲いをサーチするためのものだ。頭蓋囲いより優秀な装備品ってある?頭蓋囲いを墨蛾につけてやろう。相手が毒0この状態からいきなり倒せるのはこのカードくらいだろうね。
ああ、僕はR&Dが頭蓋囲いを印刷したときにこのことを考えていたとは思わないよ。
このデッキの多様性を見るために、この全く異なったアプローチをしている神話デッキをチェックしてみよう(このデッキもPTQを抜けてるよ)。
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4 《宝石鉱山/Gemstone Mine》
4 《空僻地/Glimmervoid》
4 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
16 lands
4 《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
4 《エーテリウムの達人/Master of Etherium》
4 《メムナイト/Memnite》
4 《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4 《信号の邪魔者/Signal Pest》
2 《鋼の監視者/Steel Overseer》
4 《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》
26 creatures
4 《頭蓋囲い/Cranial Plating》
4 《感電破/Galvanic Blast》
4 《オパールのモックス/Mox Opal》
3 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
15 other spells
3 《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
3 planeswalkers
Sideboard
3 《急送/Dispatch》
4 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
4 《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
4 《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》
15 sideboard cards
彼のデッキでの一番の違いは、明らかに強力なカードを投入してるとこだろう。彼のデッキはほとんど火力に頼っていなくて、エーテリウムの達人(3マナ)とかボーラスの工作員、テゼレット(4マナ)みたいなパワーカードを使っているんだ。このデッキではほとんどがアーティファクトだから、テゼレットの3番目の能力は勝ちに直結するものになるだろう。
2,思案や定業や猛火の群れがなくとも、この環境は早い
Main Deck
60 cards
1 《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》
1 《繁殖池/Breeding Pool》
2 《滝の断崖/Cascade Bluffs》
5 《島/Island》
3 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2 《山/Mountain》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《蒸気孔/Steam Vents》
3 《硫黄の滝/Sulfur Falls》
24 lands
4 《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》
3 《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
3 《やっかい児/Pestermite》
3 《呪文滑り/Spellskite》
13 creatures
4 《払拭/Dispel》
3 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
3 《差し戻し/Remand》
1 《撤廃/Repeal》
4 《血清の幻視/Serum Visions》
4 《手練/Sleight of Hand》
4 《欠片の双子/Splinter Twin》
23 other spells
Sideboard
3 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
3 《血染めの月/Blood Moon》
1 《残響する真実/Echoing Truth》
3 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
1 《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
2 《否認/Negate》
1 《撤廃/Repeal》
15 sideboard cards
欠片の双子コンボはモダンの開始当初から輝かしい戦績を重ねている。このデッキはモダンにある多くの青赤系コンボデッキの一つ(ストーム、他のストーム、Hive Mindとか)に過ぎないと言うかもしれないけど、最近では欠片の双子が最も活躍しているコンボデッキなんだ。
このデッキは「うわー、2ターンキル食らった」みたいな状況を生んだりはしないけど、欠片の双子はコンボパーツの余分な代わりが多いってのと無限ダメージを与えるコンボってのが素晴らしいんだ。
・僕が無限って言うのは、対戦相手にハンドの枚数を聞かれたときに「わかんね、数えきれねーや」って言ったりするような別に誇張した表現ではないんだ。これは文字通り与えるダメージに制限がない。君が詐欺師の総督に欠片の双子をつければ、君が疲れて出来なくなるまでタップとアンタップを続けられるんだ。
・カードが余分だって?このデッキは詐欺師の総督と欠片の双子だけじゃなくて、鏡割りのキキジキとやっかい児の組み合わせ(もしくは欠片の双子とやっかい児、キキジキと総督とか何でもいいね)もあるんだ。これによって記憶殺しとか外科的摘出なんかの対策カードに対して耐性がついている。
・ただ、君は勝つためにコンバットをしなければいけない。これは他のコンボよりいくらかスマートじゃなくて、亡霊の牢獄とかで止まっちゃうんだ。
3,モダンのカードプールはすごく広いから、クリーチャーをレッドゾーンに向かわせなくても相手に無限ダメージを与えられる
Main Deck
60 cards
1 《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
4 《森/Forest》
1 《神無き祭殿/Godless Shrine》
1 《ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm》
1 《地平線の梢/Horizon Canopy》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2 《草むした墓/Overgrown Tomb》
2 《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》
2 《沼/Swamp》
1 《寺院の庭/Temple Garden》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
23 lands
4 《極楽鳥/Birds of Paradise》
1 《闇の腹心/Dark Confidant》
1 《永遠の証人/Eternal Witness》
1 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
4 《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
3 《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》
1 《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
1 《貴族の教主/Noble Hierarch》
1 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
1 《目覚ましヒバリ/Reveillark》
1 《呪文滑り/Spellskite》
1 《太陽のタイタン/Sun Titan》
3 《臓物の予見者/Viscera Seer》
4 《根の壁/Wall of Roots》
27 creatures
4 《出産の殻/Birthing Pod》
3 《召喚の調べ/Chord of Calling》
3 《思考囲い/Thoughtseize》
10 other spells
Sideboard
3 《四肢切断/Dismember》
1 《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》
2 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2 《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
2 《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
1 《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
1 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1 《叫び大口/Shriekmaw》
1 《思考囲い/Thoughtseize》
1 《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》
15 sideboard cards
MO界でも非常に有名なGainsay(世界選手権にも出ていらっしゃいましたね)は、彼のメリーラポッドでMOのトーナメントを荒らしまくってるんだ。
このデッキは多くの側面と、相手を倒すための様々な方法を携えているんだ。
まず最初に、このデッキは台所の嫌がらせ屋デッキだ。1ターン目バッパラからのキッチンを嫌がるデッキは結構ある。「これでブロックして・・・そんでもって・・・」っていうのはライフを得たり、相手との交換を繰り返していくのに非常に素晴らしい方法だ。
2番目に、このデッキは銀弾出産の殻デッキだ。極楽鳥、根の壁、台所の嫌がらせ屋で下準備をしてイーオスのレインジャーにつなげる(ターンが進めば、必要なら目覚ましヒバリをタイタンへと繋げられる)。君は臓物の予見者を2枚持ってきたり(1枚はメリーラに変身させるけど)、ほかにも・・・何でもできるね。君がマナを用意している間にカードを引いていくと、どんどん勝ち筋が増えていくんだ。
勝ち筋になるコンボはこんな感じ↓
・臓物の予見者、メリーラ、キッチンを戦場に揃える。キッチンを予見者でサクって、キッチンが帰ってきたときに2点ゲインする。
・メリーラのおかげで、-1/-1カウンターが乗らないから、キッチンはカウンターが無い状態で帰ってくる。そしたらもう一回サクろう
・ただ、これだけでは勝てない!
・サクってサクってサクって、2点ゲイン2点ゲイン・・・
・得るライフに限界はないから、「無限ライフデッキ」になるんだ。
・一方で、臓物の予見者は君が欲しい物を見つけるまで占術をしてくれる。
・残忍なレッドキャップだ!キッチンでできることをレッドキャップで10回やってやろう。対戦相手に2点、2点、2点・・・10回だ。
レッドゾーンは必要ないね。
4,モダンの柔軟なマナベースがあれば、最高の選択肢の中からより最高のものを使うことができる
Blad NelsonのRUG Delver
Main Deck
60 cards
2 《繁殖池/Breeding Pool》
1 《森/Forest》
6 《島/Island》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《山/Mountain》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《蒸気孔/Steam Vents》
21 lands
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
2 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
3 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
17 creatures
1 《噴出の稲妻/Burst Lightning》
2 《謎めいた命令/Cryptic Command》
2 《剥奪/Deprive》
1 《四肢切断/Dismember》
2 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《マナ漏出/Mana Leak》
4 《血清の幻視/Serum Visions》
2 《手練/Sleight of Hand》
22 other spells
Sideboard
4 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1 《四肢切断/Dismember》
1 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4 《呪文貫き/Spell Pierce》
1 《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》
2 《倦怠の宝珠/Torpor Orb》
2 《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
15 sideboard cards
このデッキのすごいスピード(たまにね)を考えると、モダンは超高速アグロデッキとか非情なコンボデッキ以外のデッキをサポートするのにも十分だ。Bradのデッキを見ると、「使いたいものの寄せ集め」ってタイトルがぴったりな気がするね。
・「グッドスタッフ」-稲妻、マナ漏出
・「様々な素晴らしい2マナ域から選ばれた最高の2マナカード」-タルモゴイフ
・「飛んでる(禁止された)野生のナカティル」-秘密を掘り下げるもの
・「カラーパイを無視しているがためにみんなから嫌われてるけど、いろんなところで使われているカード」-四肢切断
全部が詰め込まれてるんだ!
謎めいた命令も!
古の遺恨も!
(このいくつかはMTG界の中でも最高のものだってことはわかるだろ?)
多くの、素晴らしくてマナカーブに沿ったカードが入っている。「汚い組み合わせ」って感じはしないね。
RUG Delverは多くの異なった仕事を同時にやるデッキとしていい例だ。このデッキは素早く効果的な攻撃(秘密を掘り下げるものは、さっきも言ったけど飛んでるナカティルだ)を繰り出せる。これはこういったブラッドのような血清の幻視を使ったデッキでこそ可能になるんだ。
タルモゴイフがこういう青いデッキにさらなる速度を与えていて、これは別になにもおかしい話じゃないし、多くの青いデッキに可能な方法だ。マナ漏出やヴェンディリオン三人衆のあるハンドだったり、瞬唱でリークを使おうとしたりクリコマを構えようと思ったときに困ったことになることもある。逆に、これはものすごく効率的な稲妻でもないが、噴出の稲妻より優秀な時もあるかもしれない。相手のライフを7点、もしくは10点から火力で削り切るゲームもあるだろう。
けど、僕がこのデッキで好きなのは何だろう?
このデッキは序盤の速攻(Insectile Aberrationやタルモゴイフ)で相手をリードして、青のインスタントでこのリードを守りきれるんだ。
ゲームが長引くことは無いだろうね。
5,モダンでは、創造的なデッキや、過去に君が好きだったデッキを使うチャンスがまだまだある
Main Deck
60 cards
4 《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》
2 《血の墓所/Blood Crypt》
2 《偶像の石塚/Graven Cairns》
1 《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》
2 《草むした墓/Overgrown Tomb》
3 《沼/Swamp》
1 《地盤の際/Tectonic Edge》
4 《黄昏のぬかるみ/Twilight Mire》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
24 lands
3 《ストロームガルドの災い魔、ハーコン/Haakon, Stromgald Scourge》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
7 creatures
3 《燃え立つ復讐/Burning Vengeance》
3 《死の雲/Death Cloud》
4 《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
4 《壌土からの生命/Life from the Loam》
3 《名も無き転置/Nameless Inversion》
3 《カラスの罪/Raven’s Crime》
4 《小悪疫/Smallpox》
24 other spells
1 《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
4 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
5 planeswalkers
Sideboard
1 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1 《森/Forest》
3 《自然の要求/Nature’s Claim》
3 《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
2 《夜の犠牲/Victim of Night》
10 sideboard cards
GPチャンピオンであるWirecatのこのデッキは今までのルールを打ち破ってくれたと思わないかい?
ご想像の通り、これは中速のデッキだ。燃え立つ復讐エンジンはすごく重たくて、このエンジンを通すために壌土からの生命とカラスの罪のコンボでハンデスを嫌ってほど繰り返して相手のハンドを空にするんだ。
そして、このデッキにはまた別のシナジーもある。Haakon, Stromgald Scourge と、Nameless Inversion(ネームレスハーコンってやつですね) だ。名も無き転置(これはナイトカードでもあるんだ!)が墓地にあれば、ハーコンの能力で相手のクリーチャーを、うち放題の除去カードでハチの巣にできるんだぜ。
このデッキはプレインズウォーカーで相手を倒すこともできる。リリアナとガラクがマナを使わなくても相手を制圧してくれる(心配しなくてもいい、マナを使うこともちゃんと出来る)。ヴェールのリリアナは君自身の手札も捨てさせるけど、壌土からの生命みたいに手札を回復できるカードがあればそんなの痛くも痒くもないよね。しかも、名も無き転置をプレイする(もしくは墓地に落とす)と、タルモがさらにでかくなるんだ!部族でね!
ああ、このデッキは小悪疫、死の雲デッキでもある。もし君が先手で、ランドを置いて(もしかしたら相手にディスカードもさせるかも)相手が1ターン目にランドとクリーチャーを置いてきたら2ターン目に小悪疫を叩きこんでやろう。君は土地を失って(相手は0枚になるね)、相手はクリーチャーを失う(君は失わない)、で、どちらもディスカードをする。・・・でも!君には壌土からの生命があるんだ。何ターンか経ったら野生語りのガラクと死の雲で戦場を掃除できるようにもなるだろう。
君の思い通りに、Wirecatがしたように世界をねじ曲げられる。こんなフォーマットすごくない?
もしくは、もっと素直なデッキを使うこともできる(これも結構効果的だ)。
kbr3’s Boros
Modern – Winner, PTQ Avacyn Restored, Magic Online
Main Deck
60 cards
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
2 《ボロスの駐屯地/Boros Garrison》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 《山/Mountain》
2 《平地/Plains》
2 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
22 lands
4 《チャンドラのフェニックス/Chandra’s Phoenix》
3 《運命の大立者/Figure of Destiny》
4 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
4 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4 《板金鎧の土百足/Plated Geopede》
4 《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》
23 creatures
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《稲妻のらせん/Lightning Helix》
4 《流刑への道/Path to Exile》
3 《焼尽の猛火/Searing Blaze》
15 other spells
Sideboard
3 《焼却/Combust》
3 《解呪/Disenchant》
3 《屈折の罠/Refraction Trap》
3 《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage》
3 《火山の流弾/Volcanic Fallout》
15 sideboard cards
(kbrさんのデッキが紹介されてる!スゲエ!!)
これは単純、高速、前のめりなボロスビートだ。上陸によってステップのオオヤマネコや板金鎧の土百足が大きなダメージを叩き出せて、運命の大立者のような汎用的な脅威やゴブリンの先達とかチャンドラのフェニックスみたいな尖ったカードがそれをバックアップしてる。
一番かっこいいのは何かって?
ボロスの駐屯地だね。
僕の愛しい読者たちよ、このPTQを抜けたデッキにはボロスの駐屯地が入ってるんだ。
ラブニカスタンダードの頃のボロスデッキだけじゃなく、この上陸デッキにも入ってるんだぜ?
君は、時間がかかるけども2倍のマナを得ることもできるし、もう一度上陸させることも出来る。
もちろん、これによってものすごく効率のいいビートダウンデッキになってるんだ。でも、すごく重苦しい感じも「汚い組み合わせ」のような感じ(こういうの気にする人、君たちの中にもいるだろ?)もしないんだ。
僕は、これは何かいいことの始まりのように思える。
そして、闇の隆盛の発売はもうすぐだね?
さらにいいものになるだろう。
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というわけで、DailyMTGよりでした。
Mike Floresの記事は結構トーナメントプレイヤー向けのものも多くて、参考になりますよね。
最近MOではモダンがかなり流行っているので、僕もこの記事を参考に頑張ってみようかな。
それでは、ノシ
コメント
ちょうどモダンのデッキを模索中でしたので、大変面白く読ませていただきました。
後、リンクさせていただきました。
よろしくお願いします。
リンクありがとうございます。
あんまりモダンやってない自分でもモダンやりたくなってくるような、良い記事ですよね。
リンク返させて頂きました。これからもよろしくお願いします。
ところで細かい話でなんですけど……神話デッキじゃなくて「親和」デッキですよね?
本当に長かったです・・・
>神話デッキじゃなくて「親和」デッキですよね?
間違えたああああああぁぁあ!!!!