ちょっとした考察です。

MTGでは、デュエル中にはほぼ常に「攻め」側と「守り」側が存在しますが、MTGは複雑なゲームで、どちらが攻めているのか守っているのかわからないケースもしばしばあります。

ということで、「攻め」側と「守り」側の定義について少し考えてみました。

僕は、「攻めている側」とは、「何もしなければこのまま勝つプレイヤー」で、逆に「守っている側」は「何もしなければこのまま負けるプレイヤー」だと考えています。例えば、自分の場に1/1クリーチャーが1体いて、相手の場にクリーチャーがいなければ、自分はコンバットを繰り返すだけで勝てるのですから、「攻め」に回っていることになります。

MTGは常に攻守がクルクルと入れ替わり、さっきまですごく押している状況なのにいつの間にか押されてる、なんてことも珍しくありません。
そして、こういったことを引き起こすのは、自分が「攻め」なのか「守り」なのかを正しく認識できていないことも一因にあると思います。もし自分が「攻め」側にいるのなら、「このまま何もしない」が正しいプレイングだと僕は思います。但し、何もしないというのは、アタックやブロック、呪文のキャストを一切しない、という意味ではありません。「過剰に行動して、相手からのカウンターをもらう」ような状況だけは避けたい、ということです。

うまく言いづらいのですがイメージ的には、マラソン中に相手が後ろにいるのなら相手と同じペースで走っていても勝てるよ、と。無理に差を広げようとしてペースを上げて逆転されないように気をつけよう、といった感じですね。

また、自分が「守り」側にいる、つまり「何もしなければこのまま負ける」状況にいるときは、必死で相手の妨害をして「攻め」側に回ることが重要です。


ただ、一つ難しいことは、デッキによって勝ちへの道筋が違ってくるので、「攻め」側にいるときの状況がすべてのデッキにおいて同じわけではありません。時間を稼げば勝てるデッキならば、場になにもない状況こそが「攻め」の状況であり、またビートダウンデッキならば、場にクロックが置いてあったり、火力で相手を倒せる状況こそが、「攻め」の状態です。

つまり、ここで重要になってくるのは「自分のデッキの勝ち筋」が何なのかをしっかりと把握することです。ビートダウンが時間を稼いでもしょうがないですし、青黒コンが瞬唱を2ターン目にクロックとして置いても意味がないですよね。自分のデッキの勝ち筋がしっかり分かれば、今自分が「攻め」なのか「守り」なのかも把握しやすいですし、状況を確実に認識できていればプレイングミスも減ることでしょう。

細かいプレイングミス(色マナの出し間違い、賛美忘れ、アタックミスetc)は、気をつければすぐにでも減らせますが、ゲームプランについてのミスはマジックというゲームをしっかり勉強していないと減らすことはできません。プランのミスを減らすためにも、自分が「攻め」と「守り」のどっちの状態なのか、そこから何をすればいいのか、などを考えることは一助になるかと思います。


この記事が少しでも皆さんのお役に立つことを祈ってます。

コメント

カサイ
2012年3月7日12:01

初めまして、DNのトップから来ました。
色々と考えさせられる記事です。

「そのデッキのやりたい事ができている=攻め」ってことですね。

難しいのは互いにデッキのやりたい事が出来てる時や出来ていない時もあるってことですね、例えばビートダウン同士が戦って壮絶な殴り合いになっているとか、相内が続いて消耗戦になった時など。

わかりにくい状況の時にこそ状況確認が大切になりますね。
一見押してるように見えて全体除去一発でひっくり返される、などはしばしば起きうることですし。

自分のデッキだけでなく相手の『攻め』『守り』も見極めてプレイしていきたいですね。

ひらこう@町田勢兼横浜勢
2012年3月7日12:34

>>カサイさん
はじめまして、リンクさせて頂きました♪

>>「そのデッキのやりたい事ができている=攻め」ってことですね。
まさしくその通りです。
常に自分の状況を見極め、「攻め」ならそのまま維持、「守り」なら攻めに転じれるようにプレイしていくことが大事ですね。

ざきもま
2012年3月7日18:10

前に公式のコラムで「常にどちらかがビートでどちらかがコントロールである」という記事がありましたが、それに通じるものがありますね。

Morutsu28ranker50
2012年3月7日20:58

アクションを起こしている方が攻めているというイメージがあったんですが、むしろ逆なんですね。勉強になりました(^^)

ひらこう@町田勢兼横浜勢
2012年3月8日0:36

>>ざきもまさん
公式に先を越されてましたかー

>>Morutsu28ranker50
一概には言えませんが、「アクションを起こすべき」な側が守る側であることは多いと思います。

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