・ヴィリジアンの堕落者
こいつには1つの重要な役割がある。スプライサーのトークンを殺すことだ。トークンが1体の場合は、スラーンやダングローブは止まらないから大した問題にはならないが、2体となると剣を持っていたとしても止まってしまう。だから僕はこいつを刺すのが好きだし、酸のスライムより強いと思っている。君がアーティファクト(殻、剣、ゴーレムトークン)に触りたいときに即座に触るためには、6マナというのはあまりに重すぎる。また、怨恨さえあればたまに毒殺を狙うこともできるね。

・最後のトロール、スラーン
スラーnは超強いよ!なんでみんなもっと使わないのか僕にはわからないね。スラーンはそれ自身でも十分すばらしく、怨恨があればなんでも殺せるし何者にも殺されない。彼は素のままで3/3トークンや修復の天使も乗り越えられるんだから、これ以上何も望むものはないよ。イェヴァもまた面白いカードで、「プロテクション:幻影の像」を内蔵しているように思える(幻影の像で対処される前に少なくとも一回は殴れるからね)。確かにこれはスラーンにはない利点なんだけど、四肢切断がある環境だったら僕は呪禁の方を優先する。4マナ4/4のクリーチャーを増やすことに抵抗はないから、もしもうすこしスロットがあれば1,2枚イェヴァを刺してもいいと思っている。ただ、今のところは何を削ればいいかわからないからまだ入れてはいない。 緑の頂点から絡み根を持ってくることも出来るかもしれないけど、僕がイェヴァを好きなのはその堅実なサイズであって能力が素晴らしく強いからではない。イェヴァを頂点から引っ張ってくるようなことをすれば、彼女の利点の半分(瞬速)は失われるから、彼女に対してそういうプレイをする価値はないと思っている。けれども、君が4マナオープンでターンを返せば相手にプレッシャーを与えることができるのは彼女のいい点だ。原文はYou could have a 2/1 split to GSZ for, but I like her because she is a solid card, not because her ability is super special, and if you have to Zenith for her she loses half of her appeal (flash), so I don’t think she’s worth it just for thatとなっていて、ちょっと意味が取りづらかったです。恐らく言いたいことは、クリーチャーにFlashを与える能力よりも4/4っていうボディーがえらいんだよってことだと思うのですが・・・

・戦争と平和の剣
こいつのもっとも大きなライバルは狩られる者の逆襲だろうけど、僕はこれらを近いカードだとは思ってない。僕が毎回リベンジを奇跡出来るっていうならデッキに入れるだろうけど、実際のところ6マナでは、Vapor Snagの存在を考えると使うべきカードではないように感じる。もっとたくさんの呪禁持ちを入れることも出来るけど、そこまでしたとしても強いカードだとは思わない。剣はいつでも強くて、君がリベンジを劇的にトップデッキして勝った試合の場合でも、最初から土地、エルフ、剣とプレイしてればもっと簡単に勝ってる試合もあるってことを忘れている(このプレイの場合はバッパラの方がより良いね)。また、奇をてらって緑黒剣や青緑剣を使う人もいるかもしれないけど、こいつらは怨恨と一緒に使えないんだよね。

・ラムホルトの勇者、ウルヴェンワルドの足跡追い
こいつらは銀弾要員で、その能力も強いし、サーチするのも簡単だし、単純に弾いても強いからどちらも使う価値はある。勇者は怨恨やウルフィーの銀心とシナジーがあって、スプライサーを超えるもう一つの手になる。

・No Predator Ouze
僕はあんまりウーズが好きじゃない。確かに怨恨と相性はいいけども、それはこのデッキのほぼすべてのカードに言えることだ。そんなに驚異的だとも思わないし、もう1マナ出せばスラーンを使えるのならそっちを優先して使うね。スラーンもほとんど破壊されないから。それに、スラーンはスナッグもリークもリングも食らわない。スラーンは2枚目以降が弱くなるカードだけども、ウーズよりは確実に強いカードだと思うよ。


サイドボードには緑単とは思えないような多くの良いカードが搭載されている。蜘蛛はどちらも素晴らしい(本当は、棘打ちの蜘蛛が入るスペースをメインに開けたいんだけど)。絹鎖の蜘蛛はよりトップして強いカードなんだけど、どちらか1つに絞るよりもどちらにもアクセスできるようにしておいた方がいいと思う。もしどちらか1つ分しか余裕がないなら、ヘルカイトに少しでも耐性があるぶん絹鎖を優先した方がいいと思う。

メリーラは、感染が強化された今、1枚で大きな被害を与えられるから僕の中では1枚だけはデッキに入れたいカードになっている。

緑同士のミラーでは、多くのオプションがある。Trackerをもっと入れるのも除去が薄いこの対決では良さそうだし、他には始原のハイドラが緑単においては対処不能なカードとして劇的に刺さりそうだね。内なる獣も入る可能性があって(資源のハイドラも倒せるし・・・あ、対処不能じゃなかったね)、自分の怨恨に打てばノーコストで3/3が手に入ることになる(オーラを付け替えるときにも使えるよ)。

スラーグ牙は赤の入ったほぼすべてのデッキに効き、相手によって効かないと感じたら、獰猛さの勝利や各種プレインズウォーカーといった対コントロール用カードも用意してある。最後に、地の封印やファイレクシアの変形者がリアニメイトの対策をしてくれる。


次に紹介したいデッキは、感染デッキだ。このデッキは怨恨の恩恵を他のどのデッキよりも受けている。その理由は、クリーチャーが疑似的な「二段攻撃」を持っているというだけではなく、打点が高すぎるために相手が必死で対処しようとしてくることだ。そして、怨恨はブロックされた時でもちゃんとダメージを通してくれる。さらに、怨恨は君のパンプ呪文の価値をもっと上げてくれる。今まではパンプ呪文は君のクリーチャーを守るために使われることが多かったけど、今はパワーを上げることによる最大限の利益を得ることが出来るんだ。どういうことかというと、もしぎらつかせのエルフで殴って瞬唱にブロックされた場合、変異原性の成長を使ってクリーチャーをただ守っていたけど、そこに怨恨が加われば、クリーチャーを守るだけでなく対戦相手に2点追加のダメージを通すことが出来る。オマケとしては、インクモスと怨恨があればそれだけで5ターンキルを狙える。T2に1点、T3で4点、T4,T5で3点ずつ殴ればたった3枚の土地と1枚の呪文だけで倒せる。5回までマリガンしてもいいんだよ!

このデッキを組むには2つの方法がある。緑単かタッチαかだ。緑単にする目的としては、2マナ域が欲しいからだ。胆液爪のマイアは強い2マナ域だけど、それだけじゃなく僕はヴィリジアンの堕落者も欲しい。現環境はとてもコラプターに良い環境で、剛力化(と胆液爪のマイアや賛美土地がらみ)以外のパンプスペルを台無しにしてくるスプライサーに対処も出来る。今現在、必要ならいくつかのコラプターを入れる余裕はあるように思えるし、もし対象が自分のマイアしかないとかいう状況になったら・・・まあ、ね。緑単で行く最も大きなアドバンテージは問題なく賛美土地を4枚詰めるってことで、この土地は感染デッキで最も輝くカードだと思ってる。あと土地事故する心配もないね。僕が好きな型は、スピードに重点を置いたこんなタイプだ。

Main Deck
4 《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》
4 《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》
4 《荒廃のマンバ/Blight Mamba》
4 《剛力化/Titanic Growth》
4 《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
4 《怨恨/Rancor》
3 《レインジャーの悪知恵/Ranger’s Guile》
2 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 Apostle
S 《祝福/Blessing》
4 《野生の抵抗/Wild Defiance》
3 Gutshot
4 《戦の大聖堂/Cathedral of War》
4 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
12 《森/Forest》

土地20枚というのは少ないように思えるかもしれないけど、このデッキで最も重いカードがパンプを使うときのインクモスなのと、ギタクシア派の調査が2枚あるから十分だと思ってる。Probeはとてもいいカードで、このデッキは(いつ仕掛けるのか、何をしかけるのか判断するために)どうしても相手の情報が必要なデッキなのと、使いたいカードがあまり多くないのもあって「60枚以下」でデッキを組めることが重要なんだ。

ガットショットは野生の抵抗と組み合わせると完璧なカードだ。変異原性の成長のように0マナのパンプ呪文になるし、ブロッカーをどかすこともできる。20枚の土地ってことの違和感をもう少し減らすためにも3枚目のProbeを入れたいんだけども、そうすると他のパンプ呪文を減らさなければならなくなるし、そればっかりは避けたい。使徒の祝福は、すでにパンプしてある生物の攻撃を無理やり通す手段になるから、野生の抵抗が4枚入ったデッキではレインジャーの知恵よりも良いカードになる。もしコラプターを使いたければ、野生の抵抗を減らしてこういう風に組むかな。


Main Deck
4 《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》
4 《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》
4 《荒廃のマンバ/Blight Mamba》
3 《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》
4 《剛力化/Titanic Growth》
4 《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
4 《怨恨/Rancor》
4 《レインジャーの悪知恵/Ranger’s Guile》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
3 《使徒の祝福/Apostle’s Blessing》
2 《野生の抵抗/Wild Defiance》
4 《戦の大聖堂/Cathedral of War》
4 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
12 《森/Forest》


もう一つのオプションは緑+αだ。どれにしても優秀な2マナ域と君の好きなスペルを得ることができるが、賛美土地を無闇に積むことができなくなる。マナの問題から、もう少し多くの土地を使わなければいけなくて、それはあまりいいことではない。赤は何もいいところがないから考えなくていいだろう。黒は疫病の棘刺しと、必要ならば(四肢切断があるから必要ないと思うけど)除去を使うこともできる。青は、素晴らしい荒廃の工作員を持っていて、必要ならポンダーも使えるけども、2色地形が足りていないからマナトラブルを抱えている。皮肉にも、僕が今まで緑と組み合わされているのを見たことがないのは、もっとも強力な色、白だ。白は敗残のレオニンと新たなアジャニを持っていて、アジャニは感染戦略と非常にマッチしている。1つ目の能力は感染にとっては効果が2倍だし、2つ目の能力は「4段攻撃」とブロッカーを乗り越える能力をもたらせてくれる。もし君が1/1と剛力化を持っていればそれだけで10点に達する。アジャニは、出したターンにクリーチャーを飛ばせるから野生の抵抗以上に3ターンキルの可能性を上げてくれる。3ターンキルは十分に起こりえるけども、どれもが別の形をしている。

・T2にクリーチャー→T3アジャニ、変異原性×2
・T1にエルフ→T2怨恨、賛美土地→アジャニ
・T1にエルフ→T2賛美土地→アジャニ、変異原性
・T1に賛美土地→T2敗残のレオニン→T3アジャニ+変異原性

4ターン目を迎えれば、アジャニはクリーチャーを強化しているから、もう一回強化すれば十分相手を倒すのに足りるだろう。賛美がスタック乗る前に打たなければならないから賛美土地と変異原性があればガットショットに体制は付く(もちろん相手は君のクリーチャーに対してできるだけ早くガットショットを打つことで君の変異原性を消費させることもできるけど、それは君にとって悪いことではない。僕の経験では、ほとんどの人は君のクリーチャーをシャクることを狙ってくるから、明らかに悪い状態でも待ちの姿勢を崩さない)。僕はまだ白バージョンを試したことはないからこれはまだ下書きみたいな状態なんだけど、多分こんな感じにすると思うよ。

Main Deck
4 《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》
4 《敗残のレオニン/Lost Leonin》
4 《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》
3 《荒廃のマンバ/Blight Mamba》
4 《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》
4 《怨恨/Rancor》
4 《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
4 《剛力化/Titanic Growth》
4 Ranger
S 《狡知/Guile》
2 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
4 《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》
4 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
3 《戦の大聖堂/Cathedral of War》
4 《平地/Plains》
4 《森/Forest》



繰り返すけど、23枚の土地ってのは多いんだ。しかし、そのうちの7枚は「呪文」としてカウントできるし、2色だとどうしても色が必要になる。本当は、無職マナの使い道がほとんどなくても賛美土地とインクモスを使いたい。荒廃のマンバを削って追加の土地かProbeにすることもできるけど、あんまりお勧めしないね。

また、大体こんなとこかな。これらのデッキが殻とかデルバーより強いかはわからないけど、どちらもプレイして調整する価値があるくらい強いとは思うからみんなも試してみてね!

See you next week

------------------------------------------

というわけでPVにしては珍しい(?)緑単についての考察でした。

怨恨と賛美土地を感染に使うところまでは誰でも思いつきますが、まさかのアジャニ×感染とは。
FNMとかなら持って行ってみても面白いかもしれませんね。

あと、前半から間が空いてしまい申し訳ありませんでしたm(__)m

コメント

rain
2012年7月24日15:19

翻訳お疲れ様です。

青字の部分ですが、
「Green Sun’s ZenithでサーチできるようにThrunのスロットを2枚・1枚でイェヴァと分け合うこともできるけど、僕は彼女が、その能力が物凄く素晴らしいからではなく、カード単体として堅実だから気に入ってるのであって、だからもしもGreen Sun’s Zenithで彼女をサーチしなければならないとしたら彼女はその魅力の半分(フラッシュ)を失うことになるので、Thrunのスロットを分け合うだけの価値は無いと思う。」
のように訳してみました。
無理やり1文にしているので読みづらく、どこかのカンマ部分で区切ってしまった方が日本語としては読み易そうですね。

ひらこう@町田勢兼横浜勢
2012年7月24日15:33

>rainさん
ご指摘ありがとうございます!

なんか変だと思ったら、「2/1 split」の所を「2/1 spirit」と勘違いしていましたw
なんで急に絡み根の話になるのかなーとか思っていたら、2:1に分けるってことだったんですねw

sebata
2012年7月24日19:33

緑単のサイドボードってないん?

ひらこう@町田勢兼横浜勢
2012年7月24日20:01

>せばやん
何が強いとかは書いてあったけど、具体的な15枚は書いてなかったっす。

Make it by yourself!

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索